朝念仏夕題目?! これで無間地獄必定?
顕正会の友人が、一緒にお題目を唱えてみないか、と誘ってくれたので、断る理由もなく快くOKした。
午後3時頃、家までやって来た。
携帯から電話してくれて、今玄関の前にいると言う。
ノックしてそのまま入ってくれれば良いのに、と半ば苦笑しながら、ドアは開いたままなのでそのままお入りください、と伝える。
挨拶もそこそこにお念珠を貸していただいて簡単な説明を受ける。細長い念珠の両端にはそれぞれ、3つと2つの小さな白い梵天が付いていて、3つの方が頭と手を、2つの方が足を表していると言われた。お念珠をひとひねりしたうえで、梵天を両手の中指に来るように掛け、そのまま合掌する。これで準備OK
あとは【本門の御戒壇】のあると言われる富士山の方に向き直って、お題目を唱える。友人がまずゆっくりと『ナーンミョーウホーレーンゲーキョウ』と3回唱えたあとに、スピードをUpして5分間、唱題し、最後また友人が3回『南無妙法蓮華経』と唱え終了。
学会のように、唱題の間、お念珠を繰り合わせることはしない。静かにひたすらお題目を唱える。
【閑話休題】
唱題が終わったあと、わたしが
「実は朝、お念仏を称えて来ましたよ」
「お念仏を称えていると、涙がこぼれそうになるんです」
「毎朝、6時に起きて近くの寺院でお念仏称えています」
と説明すると、友人は呆気に取られていた。
が、すぐに自分たちの正しさを主張し始める。
わたしも念仏者の立場から、念仏の意義を説明する。けれどもやはり平行線のままである。
「今日は、これくらいにして起きましょう、お会いした時から、わたしが念仏者であるという事はお伝えしてあるはずです」
友人は怒るでもなく、納得して静かに帰って行った。